皆さんこんにちは!
セカンダリードミナントの番外編です。
コード進行の中で、セカンダリードミナントコード(sc.D)の見分け方のポイントを解説します。
セカンダリードミナント
“セカンダリードミナントって何だっけ?”
という人はこちらの記事から読んでください。
メロディから判別する
メロディに含まれる音から、その裏で鳴っているコードがセカンダリードミナントなのか ダイアトニックコードなのかを判別することができます。
- メロディの音からわかる
- メロディだけではわからない
これは、「ダイアトニックコードで使われる音」以外の音がセカンダリードミナントコードに含まれているかを見つかることで、コードを断定できます。
セカンダリードミナント=セブンスコード(4和音)でし♪Happiness / 嵐
今回解説する曲は嵐さんの「Happiness」という曲です。
原曲は「C#メジャー」ですがCメジャーで解説します。
1.メロディだけで判別できる例
まず、「メロ」のコード進行です。
B♭ → F D7 → Gm
まずは、メロディの音からセカンダリードミナントだと断定できる例です。
「F#」がメロディの音にありますよね。(赤色ノート部分)
これは「D7(D,F#,A,C)」のコードトーン「F#」という音を実際にメロディが演奏しているわけです。
これは、メロディだけでもセカンダリードミナント(D7)なんだということがわかります。
2.メロディだけではわからない例
もう一つは、メロディだけではセカンダリードミナントコードがわからないパターンです。
これは、メロディが”ラ〜シ〜ラ〜シラ〜シ〜ラ〜シラ〜♪”とコードトーンは「A(ラ)」の音しか演奏していないので、コードの断定が難しいです。(セカンダリードミナントコードA7でなくても成り立ってしまうということ)
F → A7 → Dm7(Ⅰ → V7/Ⅵ → Ⅵm7)
上の「A7」を、ダイアトニックコードの「Am7」に変えてみましょう。
- A7 (ラ,ド# ミ ソ)
- ↓
- Am7(ラ,ド,ミ,ソ)
F → Am7 → Dm7(Ⅰ → Ⅲm7 → Ⅵm7)
どうでしたか?
若干暗い響きになりましたが、不自然ではないですよね。
このように、「Am7」でも曲として成り立ってしまいますので、セカンダリードミナントの「A7」だと断定しにくいです。
もちろん、ハモリやバックで「C#(ド#)」の音を演奏していれば「A7」と断定できるのですが、メロディからだけでは「A7」か「Am7」かは判別が難しい。