“ドラムのレコーディングって難しそうと思っている人”
実は、全然難しくないんです。
今回は小学生でもできる、ドラムレコーディングの流れをレコーディング経験者の僕が説明します。
準備するもの
- ノートPCとDAW
- オーディオインターフェース(多入力)
- マイク&スタンド
- ケーブル類
- ヘッドホン
最低これだけ用意しましょう。
注意したいのが、オーディオインターフェースは多入力(セットするマイク数)のものを用意する必要があります。
【手順1】マイクセッティング
【手順2】サウンドチェック
【手順3】レコーディング
マイクの種類
マイクは「コンデンサーマイク」と「ダイナミックマイク」の2種類あります。
コンデンサーマイク
- 高音質録音
- 価格が高い
- 電源が必要
コンデンサーマイクは、低域から高域まで集音可能な周波数の幅が広く、些細な音や息遣いまでしっかりと集音できる感度の高さに優れています。
シンバル類やオーバーヘッドマイクとして使用します。
ダイナミックマイク
- 耐久性が強い
- 湿度に強い
- 感度が低い
感度が低いので、スネア、タムなどボリュームが大きいドラムで使います。周囲の音やノイズを拾いにくく、ハウリングも発生しにくいのが特徴です。
使い分け
路上など周囲の雑音が多いところではダイナミックマイク、スタジオなど静かな室内での配信はコンデンサーマイクが適してます。
▼コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いは、この記事で学べます。
【マイクの特性】コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いセッティング
続いてセッティングの説明です。
マイクは8本あると良いでしょう。
マイク8本でのレコーディングはこんな感じの割合になります。
- ダイナミックマイク 6本
(スネア×2、タム×3、バスドラ×1) - コンデンサーマイク 2本
(オーバーヘッドマイク)
4本しかないのであれば
- ダイナミックマイク 2本
(スネア×1、バスドラ×1) - コンデンサーマイク 2本
(オーバーヘッドマイク)
こんな感じになります。
スナッピーサウンドが重要になる曲は、スネア底面にマイク必須になります。
ハイハットにもマイクは欲しいですが、本数が足りないのであれば、オーバーヘッドマイクに任せてOKです。
マイクの位置
機材に対してマイク1本の場合
スネア、タムは打面、バスドラは正面にセッティングします。
機材に対してマイク2本の場合
反対の面にも設置します。
マイキング
スネア、タムのマイクは打面から2cmほど離し、打面にできるだけ垂直になるようセットする。
バスドラムはマイクの位置を打面から離すほど低音域が強くなり、近づけるほどアタックが強くなります。
オーバーヘッドマイクはシンバルから30cmほどの距離にセットし、またシンバルの淵側にセットすること意識してください。
(中央部にセットすると若干不自然な音になります)
オーバーヘッドマイク2本セットする場合、スネアからの距離が同じくらいになるようにしましょう。
そして意外と重要なのが、ルームマイクです。 部屋の隅にセットするマイクで、部屋の鳴りを録りましょう。
おすすめマイク
ドラムのパーツ別におすすめのマイクを紹介します。
ドラムはパーツごと音の高低差があるので、そのパーツに合ったマイクで録ることでいい音源に仕上がります。
バスドラム
バスドラムは、やはり低音がしっかり録れてほしい、でもバチッ!としたアタックもほしいですね。そんな希望に応えてくれるのがこのマイクです。
スネア
ザ・王道SHURE SM57です。
程度よく高域のピークがありスネアだけでなくタムやハイハットはもちろんギター、ボーカルで使用する人もいるくらい、とにかく万能なマイクです。
タム
昔からタムといえば421!通称クジラと呼ばれるかっこいいフォルムはたまらないですね。
意外と中域から低域がフラット(特性がない)ので初心者の方にはちょっと扱いにくいかもしれません。
シンバル
ハイハットなどシンバルにおすすめなのがこちらのAKG C451Bです。
ハイハット用マイクの超定番であり、シンバルの音が気持ちよい音で録れます。
オーバーヘッド
オーバーヘッドマイクはこれ!
超ド定番マイクAKG C414です。
値段がかなり高いですが、個人的にかなりおすすめです。
シンバル系の音もしっかり録りつつ、スネア、タムなどの空気感もしっかり録れるのでミックス時にドラムキットがぐっとまとまります。
ドラム用マイクセット
ひとつひとつ揃えると高いという人にはセットもあります。
AKGのDRUM SET CONCERT Ⅰ ドラム用マイクセットです。
これひとつ持っていれば、ドラムのレコーディングは心配いらないでしょう。
マイクをDAWに接続
マイク1本1本をDAW上のトラックに割り当てましょう。
この時注意したいことは
- トラックに当てるマイクが間違ってないか
- 2つのマイクを1つのトラックに当ててないか
- インターフェースのジャックはマイク数以上のものを用意する
音量バランスをチェックして問題なければ、レコーディングをはじめます。
レコーディング
準備ができたらレコーディングしていきます。
レコーディングで大事なことが
①間違えても途中でやめない
間違えたとき、叩くのをやめるのではなく、最後まで叩きましょう。
間違える度、最初から叩き直すのは非効率です。
これをやっている人がいたらすぐやめましょう。
パンチインをすれば、間違えた箇所だけ修正することができます。
▼パンチイン【用語解説】
パンチインで効率化【レコーディング編】
②一定の音量で
ドラムレコーディングでは、一定音量で演奏するこが大切になります。
音量にバラツキがあると、他の楽器が入ったときに、楽曲が不安定になります。
ドラムは曲の骨格を担うパートなので、正確に演奏する事も大切ですが、音量を一定に演奏することも大切です。
できるか心配
そんな人にオススメなのはこちら。
エンジニア派遣サービス
スタジオノアでは、エンジニア派遣サービスをしています。
6時間22,000円でエンジニアにサポートしてもらうことも可能です。
セルフレコーディングしたいけど、期日もあって失敗は出来ないなんていう人は、このサービスがおすすめです。
また、レコーディングの全体的な流れはこちらの記事で解説しています。
【レコーディング編】初心者でも簡単にできます!