音価とは
「音価」とは、
長さと言ってしまうと、「秒」「分」「時間」といった単位と混同される恐れがあるからです。実は「秒」「分」「時間」というような単位は音楽上ではあまり役立たないのです。
音楽で使う時間は、「拍」「小節」といった単位を使用しますが、こういった単位の中での音の長さのことを「音価」と呼ぶのです。
8分音符は4分音符の音価が半分になったもの
では具体的にどういうことか見ていきましょう。
次の音に合わせて手を叩いてみてください。
この楽譜は、いま「ワン、ツー、スリー、フォー」と手を叩いてもらった拍1つ分の音価を、4分音符という音符で表しています。
先ほどの4分音符の音価が半分になり、音符が8つになりました。この音価は8分音符という音符で表します。これをさらに半分にすることで16分音符になるわけです。
音符の種類
音符の種類は以下のような音符があります。
- 全音符
- 2分音符
- 4分音符
- 8分音符
- 16分音符
- 32分音符
1小節の中で音の長さが異なります。
全音符は1小節に1つしか入ることができない、2分音符は2つ、4分音符は4つ、と言った感じです。
♩→4分音符
♪→8分音符
- 全音符=「♩+♩+♩+♩」
- 全音符=「♪+♪+♪+♪+♪+♪+♪+♪」
- ♩=「♪+♪」
このような等式が成り立ちます。
休符の種類
音符と同じように、休符の種類には以下のようなものがあります。
- 全休符
- 2分休符
- 4分休符
- 8分休符
- 16分休符
- 32分休符
休符も仕組みは音符と同じです。2分音符の代わりに2分休符、4分音符の代わりに4分休符が使われるという認識で大丈夫です。
音符と休符の関係
音符と休符の関係をまとめるとこのようになります。
1つの小節内に、全音符(全休符)は1個、2分音符(2分休符)は2つ、4分音符(4分休符)は4つ、・・・というように入れる数が決まっています。
特殊な音符や記号
音価に関係する特殊な音符や記号があるのでいくつか紹介します。
付点音符
付点とは、音符の横につく「.」のことで、付点が音符に付くと、音価が1.5倍になります。
「.」が付いている音符の音価が長くなるので、滑らかな感じで音が繋がるのが特徴です。
タイ
「タイ」は、隣り合った同じ高さの音符をつなぎ、1つの音にする記号です。
タイは2つの音符をつなぐ記号で、延ばす音です。音符が2つありますが2音あるわけではないので、注意しましょう。あくまで
3連符
3連符とは、音符を3等分したもので、元の音符の1/3の音価で書かれます。
3連符以外にも、5連符、7連符と言ったように連符が存在し、これらを「多連符」といいます。