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【音価とは】音符と休符の種類についてわかりやすく解説/音楽理論講座①

投稿日:2022年8月5日 更新日:

音価とは

「音価」とは、音楽上における音符の長さです。

長さと言ってしまうと、「秒」「分」「時間」といった単位と混同される恐れがあるからです。実は「秒」「分」「時間」というような単位は音楽上ではあまり役立たないのです。

音楽で使う時間は、「拍」「小節」といった単位を使用しますが、こういった単位の中での音の長さのことを「音価」と呼ぶのです。

8分音符は4分音符の音価が半分になったもの

では具体的にどういうことか見ていきましょう。

次の音に合わせて手を叩いてみてください。

音価4分音符

この楽譜は、いま「ワン、ツー、スリー、フォー」と手を叩いてもらった拍1つ分の音価を、4分音符という音符で表しています。

音価8分音符

先ほどの4分音符の音価が半分になり、音符が8つになりました。この音価は8分音符という音符で表します。これをさらに半分にすることで16分音符になるわけです。

16分音符

音符の種類

音符の種類は以下のような音符があります。

  • 全音符
  • 2分音符
  • 4分音符
  • 8分音符
  • 16分音符
  • 32分音符

1小節の中で音の長さが異なります。

全音符は1小節に1つしか入ることができない、2分音符は2つ、4分音符は4つ、と言った感じです。

♩→4分音符
♪→8分音符

  • 全音符=「♩+♩+♩+♩」
  • 全音符=「♪+♪+♪+♪+♪+♪+♪+♪」
  • ♩=「♪+♪」

このような等式が成り立ちます。

休符の種類

音符と同じように、休符の種類には以下のようなものがあります。

  • 全休符
  • 2分休符
  • 4分休符
  • 8分休符
  • 16分休符
  • 32分休符

休符も仕組みは音符と同じです。2分音符の代わりに2分休符、4分音符の代わりに4分休符が使われるという認識で大丈夫です。

音符と休符の関係

音符と休符の関係をまとめるとこのようになります。

音符と休符の関係

1つの小節内に、全音符(全休符)は1個、2分音符(2分休符)は2つ、4分音符(4分休符)は4つ、・・・というように入れる数が決まっています。

特殊な音符や記号

音価に関係する特殊な音符や記号があるのでいくつか紹介します。

付点音符

付点とは、音符の横につく「.」のことで、付点が音符に付くと、音価が1.5倍になります。

付点音符と付点休符

「.」が付いている音符の音価が長くなるので、滑らかな感じで音が繋がるのが特徴です。

タイ

「タイ」は、隣り合った同じ高さの音符をつなぎ、1つの音にする記号です。

タイ音価

タイは2つの音符をつなぐ記号で、延ばす音です。音符が2つありますが2音あるわけではないので、注意しましょう。あくまで音符が2つで1音です。

3連符

3連符とは、音符を3等分したもので、元の音符の1/3の音価で書かれます。

多連符

3連符以外にも、5連符、7連符と言ったように連符が存在し、これらを「多連符」といいます。

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