ブログ 音楽 音楽理論

ドミナントモーションってなに?音楽やるならこれくらい知っておこう

投稿日:2021年12月23日 更新日:

みなさん、こんにちは。

音楽用語「ドミナントモーション」て聞いたことありますよね?説明できますか?

今回はそんなドミナントモーションについてわかりやすく解説していきます。

ドミナントモーション

ドミナントモーションとは、属和音(ドミナントコード)から主和音(トニックコード)へ移行する進行を指します。

ドミナントコードは、不安定なため、安定したコード(トニックコード)へ移ろうとする性質があります。

ドミナント

まずは「ドミナント」という言葉の意味を確認しておきましょう。

ドミナントというのはM3とm7の関係の事を言います。
つまり、M3とm7が両方含まれているコードの事をドミナントコードといい、またスケールはドミナントスケールと呼ばれます。

例えばG7の構成音はR、M3、P5、m7なので、ドミナントコードだと言えます。

なぜ不安定な響きか

M3とm7を同時に鳴らすとなぜ不安定に聴こえるのか。それは、この2音がトライトーンの関係になっているからです。

トライトーン

トライトーン

トライトーンとは

日本語で三全音といい、その名の通り全音3つ分の距離になっています。
音程でいうと増4度関係です。

トライトーンは「悪魔の音程」の呼ばれ,不安定で不快な響きを持っています。

トライトーン

この安定した音トニックに向かう進行のことを、「ドミナントモーション」と言います。

トライトーンの反進行

G7の場合、M3のbとm7のF音がトライトーンになっています。

このトライトーンを解決するために、G7→Cという進行で「シ」が半音上行してCのルートである「ド」に、「ファ」が半音下行してCのM3である「ミ」に移行します。

このように1音が半音上行し、もう1音が半音下行することを「反進行」といいます。

反進行により不快なトライトーンが解消され、安定を得る事ができます。

強進行

強進行とは、完全4度上行(完全5度下行)する進行をいいます。

  • G → C
  • E → A
  • F → B♭ など

ベースでいうと、同フレット上で「4弦→3弦の進行です。

ルート音がそのような関係になってさえいれば、コードの「メジャー・マイナー」や「セブンス」などを問わず、すべてが強進行と解釈されます。

ダイアトニックコード上では以下の進行が強進行です。

  • C → F(I → IV)
  • Em → Am(IIIm → VIm)
  • Am → Dm(VIm → IIm)

強進行を活用することで、ドミナントモーションやツーファイブの形を作ることができます。

»»Instagram【ドミナントモーション】

-ブログ, 音楽, 音楽理論
-, ,

執筆者:

関連記事

【夕焼けが綺麗な穴場ビーチ】宮古島のパイナガマビーチでサンセットを見よう

宮古島のサンセットポイントとして有名なパイナガマビーチへ先月行ってきました。 2024年9月に訪れたパイナガマビーチについてレビューします。 【猫に会える人工ビーチ】宮古島パイナガマビーチで出会った猫 …
no image

【iCloudって何!?】意外と知らない、iCloudの機能

今回は意外と知らないiCloud機能を紹介します。 iCloudって iCloudとは、Apple製品(iPhone,iPad,Mac)で、Appleのサーバーにデータを保存し、所有する全端末からアク …
付点音符

付点音符、付点休符とは?付点の意味をわかりやすく解説/音楽理論講座⑧

先日、インスタでこのような投稿をしました。 「付点音符は見たことるけど、どういう意味か詳しく知らない」 「普通の音符とは何が違うの?」 このような疑問がある人には参考になるかと思います。 ◆この記事の …

【レコーディング編】初心者でも簡単にできます!

制作した楽曲をレコーディングしたけど、いまいちだな‥と感じ経験はありませんか? 僕も、何度も悩んだことがあります。 しかし、この手順を知っているだけでいい音源が作れるんです。 自分は初心者だから… エ …
アヴォイドノート

【音楽理論】テンションコードとアヴォイドノート(回避音)について解説します

どうもこんにちは! みなさん、「アヴォイドノート」って知ってますか? 結構、専門的な音楽用語ですが、アヴォイドノートって聞いたことありますか? 聞いたことがあるあなたは、おそらく結構深くまで音楽に触れ …