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【カメラの基礎知識】F値×シャッタースピード×ISO

投稿日:2021年3月1日 更新日:

きれいな写真を撮るコツ

それには「露出」がとても重要なポイント

露出は、スマホの写真機能にもあるので、イメージしやすい人が多いかと思います。

露出

露出とは、撮影する画像や映像の「明るさ」を調整する機能です。

「記念写真がなんか暗い」なんて経験はありませんか?

そんなとき、露出を調整するだけで、暗かった写真が激変します。明るさが変われば、写真全然の見栄えも変わります。それくらい写真で明るさは大事な要素なのです。

今回は、撮影するときのカメラの設定側の観点から解説していきます。

露出を決める要素

  • F値(絞り値)
  • シャッタースピード
  • ISO感度

撮影した写真の明るさは、この3つのバランスで決まります。

詳しくこのあと解説します。

適正露出

ちょうど良い明るさの写真撮影できる露出の値のことを「適正露出」と言います。

露出の単位は「EV」

EVの値がプラスだと光をたくさん取り込んで明るく、マイナスだと光を少なくして暗く撮影することになります。 それぞれ「プラス補正」「マイナス補正」といいます。

プラス補正

適正露出より、EVの値がプラス、明るく写るよう露出を調整することです。

プラス補正により、明るく写った写真を「露出オーバー」といい、プラス補正を演出や効果としてわざと使うことを「ハイキー」といいます。

マイナス補正

プラス補正とは逆でEVの値がマイナス、暗く写るように露出を調整することです。

マイナス補正により、暗く写った写真を「露出アンダー」といい、演出や効果としてわざと使うことを「ローキー」といいます。

F値(絞り値)

F値とは、レンズの絞り値のことで、カメラに入る光の量を調節する値です。

また、マイナス補正により、暗く写った写真を「露出アンダー」といい、露出アンダーを演出として使うことを「ローキー」といいます。

F値で変わるのが

  • 光の入る量
  • ボケ感
  • 被写界深度
  • シャッタースピード

どうなるのかというと

■F値が大きくなると(絞る)

  • 光が少ない
  • 背景かボケない
  • 被写界深度深くなる
  • シャッタースピード遅い

■F値が小さくなると(開く)

  • たくさん光が入る
  • 背景がボケる
  • 被写界深度浅くなる
  • シャッタースピード速い

画質はF8、F11あたりが一番よく、F値を上げても下げても画質は落ちます。

参考までに

F1.4~F2.8…ボケを大きくしたい、暗いところで手持ちで撮りたい

F4~F5.6…シャッターチャンスを優先したい

F8…風景などをシャープに撮りたい

F14~22…光芒を出したい、ボカしたくない、スローシャッターで撮りたい

シャッタースピード

シャッタースピードとは、その名の通り「シャッター速度」のことで、1秒、1/2秒、1/4秒・・・1/250秒、1/500秒のように表します。

シャッタースピードが速いと

  • 一瞬を撮れる
  • 手ブレを抑える
  • 暗くなる

表現の幅が広がる

シャッタースピードで表現の幅が広がります。

水の流れや光の流れが分かりやすいです。

シャッタースピードが
速い:時間が止まったような写真に
遅い:軌道を表現できる

ブレを抑える

速いシャッタースピードで、手ブレを抑えることができます。

揺れから生じる手ブレを防ぎ、画角を固定した場合に動く被写体が入り込んでも、被写体がぶれない撮影を行うことができます。

手ぶれ抑制という意味では、飛行機や鳥など、動きの速い被写体に対しても、1/2000秒以上のシャッタースピードがあれば、確実に手ブレを抑制できると言えるでしょう。

ブレの種類は2つあります。

被写体ブレ

撮影中に被写体が動くことでブレてしまう「被写体ブレ」。これはカメラ側ではなく、被写体の動きの速さによるものです。明るい場所でも、電車やスポーツなど動きが速いものの撮影でブレてしまいがちです。

手ブレ

撮影中にカメラを持つ手が動いてしまうことでブレてしまう「手ブレ」。遠くのものを撮る場合や暗い場所で撮影する際はブレてしまいがちです。

取り込む光の量が少なくなる

シャッタースピードを上げると、光を取り込む時間が少なくなります。

つまり、暗い写真になります。

しかし、暗くなる現象は、F値を下げることやISO感度を上げることで対応することができます。

ISO感度

ISO感度とは、カメラが光をとらえる能力を表す値です。ISO200、400、800、1600、3200 のように表わされます。

国際標準化機構:International Organization for Standardization」の略字

ISO感度を上げることで

  • 明るくなる
  • 画質が粗くなる
  • シャッタースピード速くなる
  • 手ブレ抑制

ISO感度を上げることは電気信号は増幅することで、ISO感度を2倍にすると、電気信号も2倍になるので、半分の光の量で適正露出になります。

つまりISO感度を100から200に上げると、同じF値(絞り値)であれば、2倍速いシャッタースピードで撮影できます。

暗い室内などではシャッタースピードが遅く、手ブレや被写体ブレが発生してしまうことがあります。しかしISO感度を上げれば、シャッタースピードを速くしてブレを抑えることができます。

ISO感度を上げ=ノイズ増

ISO感度を上げると暗い画像も明るくなり、一見便利に思えますが、上げすぎることで画質が粗くなるというデメリットがあります。

しかし、ISO感度を低く設定し、手ブレ写真になるくらいならISO感度を上げてザラザラの写真を撮りましょう。

手ブレは「失敗」ザラザラは「マシ」

これを覚えておくと良さそうです。

とはいえ、「ISO感度は必要以上に上げない」ということは大事です。

ISO感度の目安

ISO感度をいくつに設定したらいいか分からないという初心者のために、参考のISO感度を教えます。

ISO感度は基本的に「ISO 100」

上手く撮影できない場合は下の値を参考にしてみてください。

  • ISO感度 100 … 三脚を使った風景写真、テーブルフォトなど
  • ISO感度 400-800 … 昼間の手持ちスナップ撮影
  • ISO感度 1600-3200 … 星空やホタル撮影のシーン
  • ISO感度 3200以上 … 屋内のスポーツ撮影、夜の動体撮影

ISO感度を上げるのは基本的に暗い場所での撮影です。

ISO感度が低いときは「三脚」必須です。三脚で撮らないとブレブレの写真になってしまいますので、気を付けましょう。

 

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