ブログ 音楽 音楽理論

【音楽理論講座】「悪魔の音程」トライトーンとは?なぜ不安定な響きになるのか解説します

投稿日:

みなさん、こんにちは。

●●●
生徒

トライトーンってなに?音の構成はどうなってるんだろ…

今回はこんな疑問を解消します。

ドミナントコードとセットで出てくることが多い「トライトーン」


このトライトーンは「音楽の悪魔」などと呼ばれるほど不協和な響きかつ不安定な性質であることでも知られています。

そこで今回はトライトーンがどういった構成の音なのか、どんなシーンで使われているのか詳しく解説します。

トライトーンとは

トライトーンとは、全音3つ分の音程のことを指します。

トライトーン=3全音

とても不安定な響きで、それぞれの音が狭まるように、あるいは遠ざかるように、半音隣の音へ進もうという性質があります。

ドミナントセブンスにも含まれている音程で、トライトーンの不安定な響きが、トニックへ進行することで強い解決感を生み出します。


3全音(全音3つ分)は、言い換えれば半音6つ分の音程です。ファからシはトライトーンの関係にあり、非常に不協和な響きがします。

ドミナントモーション

トライトーンは非常に不安定な響きなので、安定した次のコードへと進もうとする性質があります。

トライトーンが半音移動して、安定したトニックコードに解決する動きを「ドミナントモーション」といいます。

トライトーンを利用した身近なコード

中世の時代忌み嫌われていたトライトーンですが、現在となってはその不安定さを上手く取り込み、曲の展開・ストーリ性引き立てています。


そこでトライトーンが主にどんなコードで使われているのかみていきましょう。

ドミナントセブンス

C7やD7、A7もB♭7など、ドミナントセブンスの構成音のうち3度と7度はトライトーンの関係にあります。

非常に不安定な響きですので、その後ほとんどの場合でトニックへとドミナントモーションをしていきます。

ディミニッシュ

「ディミニッシュコード」は、短3度ずつ音を積み重ねた3和音であり、トライトーンを含みます。さらにもう1音加えると「ディミニッシュセブンスコード」となり、トライトーンを2つ持つコードになります。

ドミナントセブンスコードの代理、またはパッシングディミニッシュ的に使われることが多く、その場合、半音上のコードへと進んでいきます。
それぞれが次のコードの構成音へ半音づつ移動していくのです。

-ブログ, 音楽, 音楽理論
-

執筆者:

関連記事

【L’Arc〜en〜Ciel】hyde生誕祭レポートin 東京ドーム

みなさん、こんにちは。ドエルクリエイターのようへいです。 昨日はラルク初の生誕祭ライブ「L’Arc-en-Ciel LIVE2025 hyde BIRTHDAY CELEBRATION – …
ナインスコード

【ナインスコード】9thコードを覚えよう!「○add9(アドナインス)」と「○9(ナインス)」の違いを理解しましょう

みなさん、こんにちは! だんだん暖かくなってきてそろそろ桜の気配を感じますね! 春っぽい曲を作ろうと思って、このブログを書いている今日この頃です。 さて、みなさんは「9thコード」をちゃんと理解できて …
米津玄師に学ぶ音楽理論

【米津玄師から学ぶ音楽理論】米津玄師の曲はどうしてこんなに独特なのかセカンダリードミナント

皆さん、こんにちは。 平成生まれの天才”米津玄師“さん 数々の名曲を世にヒットさせてきましたいわゆる天才です。 この記事は、そんな名曲たを音楽理論から分析、解説していこうという …

【ベース】アクティブとパッシブ 特徴

今回は、よくお問い合わせがある「パッシブベースとアクティブベースの違い」について説明します。 初心者がベースを買う時に悩むところだと思います。 どちらもそれぞれ良い特徴があるのでメリットやデメリットを …
アフィリエイトASP

【初心者必見】ASPの仕組み、アフリエイトで収益を上げるコツ

まず、このような条件にあなたは当てはまりますか? 当てはまらなければ、残念ながら、この記事は読む価値がないです。 アフィリエイトを始めようとブログを開設した WordPressを入れて、サーバーとドメ …