音楽 音楽理論

テンションコードとは?テンションコードの成り立ちについて解説

投稿日:

テンションコード

テンションコードは、音楽理論において特殊な効果をもたらすコードの一群です。

これらのコードは、通常のメジャーやマイナーコードに比べて複雑で独創的な音響を提供し、ハーモニーにおいて緊張感や表現力を高めるために活用されます。

最も基本的なテンションコードの一つは、セブンスコードです。これは通常の三和音にセブンス(7th)の音を追加したもので、例えばCメジャーセブンス(C E G B)が挙げられます。このセブンスの音はハーモニーに深みを与え、安定感を保ちながらも新しい音響的な次元を加えます。

さらに進んだテンションコードには、ナイス(9th)、イレブンス(11th)、サーティーンス(13th)などがあります。これらはそれぞれ9番目、11番目、13番目の音を追加したコードで、通常のメジャーやマイナーコードよりも構成音が多くなります。例えば、Cメジャーイレブンス(C E G B F)は、通常のメジャーコードに加えて11番目の音を含んでいます。

ジャズで使われるテンションコード

テンションコードはジャズや現代音楽で頻繁に使用されます。これらのコードは既存のハーモニーに新たな色彩を加え、表現力豊かなサウンドを作り出します。

ジャズの和声進行やソロ演奏、コード進行の変奏などで、テンションコードはアーティストや作曲家による独自性を引き立たせる手段となります。

テンションコードの利用は、音楽における独自性と革新を追求するアーティストにとって重要です。

これらのコードは様々な音楽的文脈で利用され、聴衆に新しい聴覚体験を提供する役割を果たします。

-音楽, 音楽理論

執筆者:

関連記事

ディグリーネーム

【音楽理論講座】度数とは?コードの前にディグリーネームを覚えよう!

ディグリーネーム(=Degree Name)って聞いたことありますか? コード表記では必ず目にするローマ数字ですよね。 今回はそんなディグリーネームについて解説していきます。 ディグリーネーム 『ディ …
PIN’FORMATION

【動画解説付き】「ノンダイアトニックコード」ってなに?音の響きと置き換えについて解説

ノンダイアトニックコードとは 一般的に世の中にあるコードは2種類に分けることができます。 ダイアトニックコード ノンダイアトニックコード 一つは「ダイアトニックコード」、もう一つは「ノンダイアトニック …

パンチインで効率化【レコーディング編】

今回は、僕もよくレコーディングで使用する、「パンチ録音」「ループ録音」について、解説します。DAW、レコーディング問わず、よく使う音楽専門用語なので理解しましょう。 パンチ録音 パンチ録音は、以前に録 …
セカンダリードミナント

セカンダリードミナントって?見つけ方、使い方について解説します

今回は、セカンダリードミナントについて解説します。 セカンダリードミナント(Secondary-Dominant) 「(英)secondary:2番目の」ドミナントのことです。 コードの基本であるダイ …

知らないと損する?【エフェクターの基礎知識】

エフェクターとは一般的に楽器の音を変化させるツールとして認知されています。 一体、どんなものがあるのか、楽器側から接続順に見ていきましょう。 フィルター系 “濾過装置” と訳すことのできるフィルター系 …