今回は、僕もよくレコーディングで使用する、「パンチ録音」「ループ録音」について、解説します。DAW、レコーディング問わず、よく使う音楽専門用語なので理解しましょう。
パンチ録音
パンチ録音は、以前に録音したトラックの一部を再生中に上書きするために使用できるテクニックです。
上書きする部分の前後の録音部分には影響を与えません。
演奏をミスしたところなど、トラックの一部分だけ録り直したいときがあります。
そのとき便利なのが「パンチイン/パンチアウト」という機能です。
パンチイン(Punch in)
音源を再生状態から、録音状態に移行すること。
録音状態に切り替わるところを「パンチイン」と言います。
パンチアウト(Punch out)
逆に、録音状態から再生状態に戻すこと。
録り直したい部分の録音開始位置と録音終了位置を設定しておき、その区間だけ録音モードに切り替える機能です。
本来であれば、ミスすることなく演奏できるように練習してレコーディングに臨むのが一番いいのですが、なかなか上手くいきませんね。
パンチイン/パンチアウトのコツとしては、録音区間の2~3小節前から再生を始め、その再生区間もオケと一緒に演奏すると、録り直した部分とその前後がスムーズにつながります。
その時、パンチインの以前の音と同じ音で録音するのが絶対条件になります。
特にエフェクターの設定をいじり音が変わると、繋ぎ目が不自然で、違和感が出てしまいます。
ドラムも叩くシンバルが変わると違和感が出るので気を付けましょう。
オートパンチ
このパンチイン/アウトを自動で行う、オートパンチイン/アウト という方法もある。
またパンチインのレコーディング後で録音部分をスムーズに繋げるため、フェードイン、フェードアウトという機能を使うことがある。
ループ録音
同じ区間をループさせて録音し、後から最良のテイクを選ぶという録音方法です。
また、各テイクの良い部分だけを集めて1本のトラックにまとめ、ベストテイクを作ることもできます。
パンチイン/パンチアウト同様、一人で宅録するときに便利な機能です。
ループ録音機能は、ほとんどのDAWソフトに搭載されています。