みなさん、こんにちは。
僕はカメラを始めた頃、レンズの種類の多さにどれを選んでいいのか戸惑った記憶があります。
種類も多いし、○mmなど数字も細かくて全くわからない…
今日はそんなあなたにレンズの種類や撮影条件でどのようなレンズを選べばいいか、クリエイターとして撮影経験のある僕が、ディズニーランドを舞台にわかりやすく解説します。
カメラレンズの種類
まず、初心者がつまづきやすいレンズ選びです。
レンズは大きく以下の種類に分けられます。
- 単焦点レンズ
- ズームレンズ
それぞれの特徴をご紹介していきます。
単焦点レンズ
ズーム機能がなく、撮れる距離が決まっているレンズを「単焦点レンズ」といいます。
- 【特徴】
- 高画質な写真が撮れる
- 美しいボケ味を出す
- 暗い場所が得意
ズームレンズではズームできる画角の幅が焦点距離によって18-55mmなどと表記されるのに対し、単焦点レンズの場合は焦点距離の幅がないため、50mmなどの単一数値で表されます。
単焦点レンズは、構造がシンプルであることから高画質を実現するだけでなく、「ボケ味」に特化したレンズだと言えます。
どんな方におすすめかというと
- 【こういう人におすすめ】
- カメラ初心者
- 既にズームレンズを持っている
- 撮影する対象・シーンが決まっている
ズームレンズ
ズームレンズは、その名の通りズーム機能がついており、被写体との距離に合わせて自由にズームができるので、さまざまな状況に対応できる便利なレンズです。
- 【特徴】
- さまざまな距離や大きさの被写体に対応
- その場で自由に構図を決めることができる
- 遠くのものを撮影するのに優れている
皆さんはスマホでズームしたことがあると思いますが、「スマホでズームすると画質が落ちてしまった」という経験はないでしょうか?
一眼のズームレンズなら、双眼鏡のように拡大をするので拡大してもクッキリきれいに撮影できます。
ズームできる範囲によってレンズの種類が分かれていきます。
ズームレンズはこんな方におすすめです。
- 【こういう人におすすめ】
- 家族でカメラを共有する
- 風景や遠くのものをよく撮る
- 動物など大きさや距離の異なる複数の被写体を撮影
画角における違い
構造における違いをご紹介してきましたが、ここからは写したい画角における種類の違いについて解説していきます。
- 広角レンズ
- 標準レンズ
- 中望遠レンズ
- 望遠レンズ
- マクロレンズ
広角レンズ(10mm〜35mm)
非常に広い範囲を写し出すことが可能で風景写真や建造物の中などを写す場面で活躍するレンズです。
旅行に行く時は必須のレンズで、街歩きや有名観光地などでもその場の雰囲気を一番伝えることのできるレンズです。
狭いところや、室内撮影にも適しています。
一般的に24mm〜35mmを広角、21mm以下を超広角と分類することが多いです。
標準レンズ(40mm〜60mm)
日常の撮影シーンで最も使う頻度の高いレンズがこの「標準レンズ」です。
初心者向け一眼カメラのセットとして付属されているレンズも標準系のズームレンズが多く、使い勝手のよいレンズです。
単焦点レンズでも標準系の焦点距離を保有しているレンズが多く、50mmや85mmなどの単焦点レンズは、ポートレート撮影などでも使われることが多い定番のレンズとなっています。
一般的に焦点距離40mm〜60mm程度の単焦点レンズです。
中望遠レンズ(85mm〜135mm)
標準と望遠の中間に当たる焦点距離のレンズを「中望遠レンズ」と呼びます。
別名「ポートレートレンズ」といわれるほどポートレートの撮影に重宝されており、写真愛好家からの人気も高いレンズです。
ほどよく望遠であることから背景に余計なものが映り込みにくく、背景が美しくボケてくれるメリットもあります。
望遠レンズ(180mm〜)
遠くの被写体を大きく写す際に活躍するのが「望遠レンズ」です。
スマホレンズでは体感できないレンズで、あまり馴染みがないかもしれませんが、お子さんの運動会や学校の発表会など、近くで撮影できないものを撮影するときに活躍するレンズです。
一眼レンズのメリットを最大限に感じることのできるレンズでしょう。
マクロレンズ(60mm〜200mm)
小さなものを大きく撮影するのがマクロレンズです。
細かいパーツの撮影、虫の撮影などによく用られます。
レンズメーカーの違い
レンズには、カメラ本体のメーカーと同じレンズ「純正レンズ」と、カメラ本体と違うメーカーの「サードパーティー製レンズ」があります。
- 純正のレンズ
- サードパーティー製レンズ
レンズの場合、カメラボディを製造する「純正のレンズ」と、ソニーやキャノンなど、それぞれのマウントに合わせたレンズを開発する「サードパーティー製レンズ」も存在します。
純正のレンズ
純正レンズはメーカー純正らしくカメラボディに合った100%の能力を発揮してくれる間違いのないレンズです。
サードパーティー製レンズ
サードパーティー製レンズは、
デメリットとして、レンズの個体によってはピントの調整が必要であったり、何か不具合が生じたときにカメラボディとレンズ、別々のメーカーでサポートに出す必要があるなど、純正レンズに比べ手間がかかることも事実です。
※有名なメーカーとしては、「シグマ」「タムロン」「トキナー」など
レンズ名称の見方
続いて、レンズの名称の見方を解説していきます。
記号や数字が多くて混乱しがちですが、見方を理解できれば、簡単に読解することができます。
■ FE 24-70mm F2.8 GM(SEL2470GM) の場合
FE 24-70mm F2.8 GM・・・「名称」
(SEL2470GM)・・・「型名」
7パーツに分解してみてみます。
①カメラのセンサー区別
「35mmフルサイズレンズ」か「APS-Cサイズレンズ」か、カメラセンサーの区別を表します。
Eマウントレンズ(SEL〜)
35mmフルサイズレンズの名称はFEから始まる
(例)FE 24-70mm F2.8 GM(SEL2470GM)
APS-Cサイズレンズの名称はEから始まる
(例)E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18)Aマウントレンズ(SAL〜)
35mmフルサイズレンズの名称は焦点距離から始まる
(例)100mm F2.8Macro(SAL100M28)
APS-Cサイズレンズの名称はDTから始まる
(例)DT 18-250mm F3.5-6.3(SAL18250)
②焦点距離
24-70mmや35mmが焦点距離です。
数字に幅があるのはズームレンズだと分かります。
③F値
絞り値とも言います。
光の取り込む量が変わり、明るさに関係します。
④レンズの特徴
GM、G
GMは「G Masterレンズ」、Gは「Gレンズ」Z、ZA
カールツァイスレンズ。「Planar T*」Macro
マクロレンズSSM、OSS
SSMは超音波モニター、OSSはレンズ内光学式手ブレ補正機能
レンズ性能や使われている技術を表す
⑤Aマウントレンズ/Eマウントレンズ
Aマウントレンズは「SAL〜」
Eマウントレンズ「SEL〜」
おすすめレンズ
ここで、いくつかレンズを紹介します。
Sonnar T* FE 50mm F1.8(SEL50F18F)
ソニーのミラーレス一眼「αシリーズ」用レンズのなかでも、手に入れやすいリーズナブルなレンズのひとつがこの「FE 50mm F1.8 SEL50F18F」です。
2016年に発売され、ソニーαシリーズユーザーの定番レンズのひとつとなっています。
5群6枚のレンズを使った設計は、50mmレンズとしては極めてオーソドックスなものですが、そこに非球面レンズをプラスすることで、絞り開放から緻密かつ高精細な写りを実現しています。
円形絞りの採用により、背景のボケも十分楽しめます。
Sonnar T* FE55mm F1.8ZA
続いて紹介するのが、「SONNAR FE55mm F1.8ZA」です。
レンズ構成は5群7枚と比較的シンプルながら、非球面レンズを3枚も使用。
カールツァイスならではの高いコントラストと圧倒的な解像力を実現したレンズです。
フルサイズならではのぼけ味を生かした望遠風の撮影や、レンズを絞り被写界深度を深くして、遠近被写体を生かした広角風の撮影など、多彩な表現が可能です。
レンズ外装には、α7シリーズ同様、防塵防滴に配慮し、ツァイスレンズにふさわしい高品位なアルミニウム素材の金属を採用しています。
Sonnar T* FE35mm F1.8
次に紹介するのがSONYの、焦点距離35mmの大口径広角単焦点レンズ「FE35mm F1.8」です。
浅い被写界深度や高い近接撮影能力を生かした日常のスナップやテーブルフォト、風景やポートレートなど幅広い被写体やシーンで活用できるレンズです。
Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA
コンパクトさが魅力なレンズはこちらの「FE 35mm F2.8 ZA」。
35mmフルサイズ対応の、高性能ツァイス広角単焦点レンズです。
FE 16-35mm F2.8GM (SEL1635GM)
最後に紹介するのが、少し高いですが、G Masterレンズ「FE 16-35mm F2.8 GM SEL1635GM」
最上位である「G Master」シリーズに位置する、ズーム全域F2.8の大口径広角ズームレンズです。
2つのレンズ群がそれぞれ独立して動くフローティング機構が採用されており、近距離から遠距離まで鮮鋭な描写ができます。
ちょっと高いという方にはカメラのサブスク「GooPass」
レンズが欲しいけど、高くて買えないという方には、こんなサービスをおすすめします。購入前の判断材料にもなるので、1度入ってみるといいと思います。
レンタルできる機材は、1,700種類以上
GooPassとは、カメラ本体、交換レンズ、ドローンなどの撮影機材が月額定額で入れ替え放題のサブスクリプションサービスです。
発売したばかりの新商品や人気モデルなど、ラインナップは1,700種類以上。Web上で予約後、日本全国に最短1〜2日でお届け可能です。
ご自宅での撮影や、購入する前のお試し利用など、様々なシーンでご利用いただけます。
カメラの基礎知識
こちらの記事も参考にしてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。