音符の上についてる「♯」「♭」の記号はどういう意味?
今回はシャープとフラットについて解説します
音楽をやっていく上で、避けては通れないのがこのシャープやフラットです。
これらは『
変化記号:半音変化させる
この時、基となる音を「幹音」と呼び、変化記号により変化した音を「派生音」と呼びます。
シャープとフラット
シャープは半音上げるとき、フラットは半音下げるのに使われる変化記号です。
- シャープ(#)半音上げる
- フラット(♭)半音下げる
例えば「ファ」の音にシャープ(#)がつくと半音上がるので「ファ#」となります。
また、「シ」にフラット(♭)がつくと半音下がるので「シ♭」という音になります。この「シ♭」は「ラ」からみると半音上がった「ラ#」でもあり、呼び方は2つあります。
ここで大事なのはどの音が変化したか、ということになります。
「シ」が半音下がったのか、「ラ」が半音上がったのか、基となる音(幹音)によって呼び名が決まると言うことです。
シャープ、フラットの日本表記
シャープ、フラットの日本表記はそれぞれ「嬰」「変」で表します。
音は日本式では「ハニホヘトイロ」で表されますが、ここに「嬰」「変」がつき、「嬰ハ」「変ニ」のように表記します。
- 嬰ハ=ド#
- 変ニ=レ♭
暗号のようで複雑だと思いますが、慣れてしまえば簡単な話です。
ダブルシャープ、ダブルフラット
シャープ、フラットは複数付くことがあります。
2つ付くことをダブルと言うのに対し、日本語では「重」を付けて表します。
- ダブルシャープ(##)→重嬰
- ダブルフラット(♭♭)→重変
このように、ダブルシャープ(##)は「重嬰」、ダブルフラット(♭♭)は「重変」といいます。
つまり、ドのダブルシャープ(ド##)は「重嬰ハ」と表記し、レ(ニ)の音になります。
ドイツ音式の面白い話
最後におまけとして、ドイツ音式のシャープとフラットについて面白い話をお伝えします。
ドイツ音式ではドレミファソラシをこのように表記します。
「CDEFGAH」
読み方も特殊で
ツェーデーエーエフゲーアーハー
このように発音します。
ドイツ音式では「シ」の音は「H:ハー」と発音し、その半音下の「シ♭」の音が「B:ベー」になります。
ドイツ音式は「is」「es」で半音を表す
ドイツ音式の変化記号は「is」「es」で半音を表します。
半音上げる記号は『is』
ドイツ音式の半音上げる記号として「is」が使われます。
- Cis=ツィス
- Dis=ディス
- Eis=エイス
- Fis=フィス
- Gis=ギス
- Ais=アイス
- His=ヒス
つまり、このようになります。
半音下げる記号は『es』
ドイツ音式で半音下げる記号は「es」が使われます。
- Ces=ツェス
- Des=デス
- Es=エス
- Fes=フェス
- Ges=ゲス
- As=アス
- B=ベー
E,A,Hに関しては、形が変わります。EとAは「e」が省略されますが、Hにおいては「B(べー)」とアルファベットが変わります。
アメリカ音式ではシの音がBですが、
面白いですよね。参考までに覚えておきましょう。
YouTubeでも解説しているのでよかったらどーぞ