ブログ 音楽 音楽理論

【米津玄師から学ぶ音楽理論】米津玄師の曲はどうしてこんなに独特なのかセカンダリードミナント

投稿日:2022年3月13日 更新日:

皆さん、こんにちは。

平成生まれの天才”米津玄師“さん

数々の名曲を世にヒットさせてきましたいわゆる天才です。

この記事は、そんな名曲たを音楽理論から分析、解説していこうというというものです。

セカンダリードミナント

まずご紹介するテクニックは「セカンダリードミナント」

セカンダリードミナントとは、その曲のキーのダイアトニックコードへ終止(ドミナントモーション)する”コード”のことで、そのコードを「セカンダリードミナントコード」と言いますよね。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

セカンダリードミナントコードは「セブンスコード」です。

セカンダリードミナントコード=○7

セカンダリードミナントコードを使うことで、キーの構成音以外の音を曲の中へ取り込めるので、曲の調和(雰囲気)に違和感を生まれさせることができるんでしたよね。

アイネクライネ

多くの曲で多く導入されているセカンダリードミナントですが、アイネクライネのイントロで早速出てきます。

まず、聴いてみてください。

このイントロで出てくる進行

F → F7 → B♭m7

この「F7」がセカンダリードミナントコードです。

F7の構成音を確認しておきましょう。

  • ファ
  • ミ♭

この曲のキーは「C#(D♭)メジャー」

『 ド レ♭ ミ♭ ファ ソ♭ ラ♭ シ♭ 』

この7音からできてます。

ダイアトニックコードは

『 D♭ E♭ Fm G♭ A♭ B♭m C 』

この7つです。

この中に「F7」がないのがわかります。

このように、セカンダリードミナントコードというのは、

  • ダイアトニックコード以外のコードであり
  • ダイアトニックコードを1度に持つドミナント(Ⅴ7/●)

●は、ダイアトニックコードのⅠ〜Ⅶどのコードのドミナント(Ⅴ7)かという意味

「F7 (Ⅴ7/Ⅵ)」は「B♭m7」を1度にもつドミナントということです。

「B♭m7、○、○、○、F7、○」という感じ

これがセカンダリードミナントです。

つまり、C#メジャーキーのダイアトニックコードへドミナント終止する「ドミナントセブンスコード(Ⅴ7)」がセカンダリードミナントコード、ここでいう「F7」です。

-ブログ, 音楽, 音楽理論
-, ,

執筆者:

関連記事

【音楽編】ファイル形式の種類

みなさん、音楽は好きですか? 最近ではCDなどではなく、ダウンロードやストリーミング再生で音楽を楽しんでいる人も多いかと思いますが、データとして保存されている音楽はいったいどんな形式になっているのでし …

【My Hair is Bad】バンドマーケティング戦略

みなさん、こんにちは。 2021.04.10(sat) 今日はMy Hair is Bad(略称:マイヘア)のライブでさいたまスーパーアリーナへ行ってきました。 『ブレイクホームランツアー』 全国ツア …
応用コード

【応用編】さまざまなコードの種類 オーギュメント(aug)、ディミニッシュ(dim)、フラットファイブ(♭5)

今回はさまざまなコードの種類について解説します。 この記事で学べる内容です。 オーギュメント(aug) ディミニッシュ(dim) フラットファイブ(-5,♭5) よく出てくるコードなのでしっかり覚えま …

パンチインで効率化【レコーディング編】

今回は、僕もよくレコーディングで使用する、「パンチ録音」「ループ録音」について、解説します。DAW、レコーディング問わず、よく使う音楽専門用語なので理解しましょう。 パンチ録音 パンチ録音は、以前に録 …
no image

【人生観】過酷なドラッグストア勤務から一転、自由度の高いライフスタイルを実現した話

僕は1年前までドラッグストアで店長として働いており、忙しい毎日を送っていました。 今思えば、とても拘束が多く、時間の自由が少ない昭和の働き方でした。 1日10時間労働×週5 早番9時、遅番23時までの …