みなさん、こんにちは。
2021.04.10(sat)
今日はMy Hair is Bad(略称:マイヘア)のライブでさいたまスーパーアリーナへ行ってきました。
『ブレイクホームランツアー』
全国ツアー中のマイヘアでしたが、コロナの影響でファイナルが1年延期になり、1年越しにライブが開催されたわけなのです。
今、人気急上昇中のマイヘアですが、一体どんなグループなのでしょうか?
僕は今回、初めてマイヘアのライブを見ましたが、そのレポートとともに、My Hair is Badというバンドのマーケティング戦略も一緒に分析して、解説していこうと思います。
My Hair is Bad
My Hair is Badは、日本のスリーピースロックバンドです。
メンバーは
- 椎木知仁(Vo&Gt)
- 山本大樹(Ba&Cho)
- 山田淳(Dr)
2008年に新潟県上越市で同級生で結成されたみたいです。
ちなみに僕と同い年だったので、びっくりしました。誕生日も近いし‥
所属レーベルは、EMI Records。
バンド名の由来が気になる人もいると思いますので、載せておきます。
セットリスト
本日のセトリです。
OPEN16:30 START18:00
- アフターアワー
- 熱狂を終え
- ドラマみたいだ
- 虜
- 君が海
- 18歳よ
- 卒業
- 予感
- 幻
- グッド・バッド・バイ
- 真赤
- ワーカーインザタークネス
- 戦争を知らない大人たち
- ディアウェンディ
- フロムナウオン
- 芝居
- 白春夢
- 味方
- 宿り
- 告白
- 夏が過ぎてく
- en1.惜春
- en2.いつか結婚しても
- en3.クリサンセマム
Twitterでは、「カップル向けのセトリ」という声もありました。
MC
この日、椎木さんが使っていたレスポールは、彼のお母さんの生まれた1964年製のギターのようで、思い入れが深いとMCで話していました。ちなみに椎木さんのお母さんは元ヤンキーとのことです。
音楽性
マイヘアの音楽はスリーピースバンドらしい、パワフルなロックサウンドです。
ギター、ベース、ドラムの音だけなので、全体の音としては薄っぺらさはあるものの、かえってそれが素朴なバンドサウンドを象徴し、若い世代の支持を得ているのかと感じました。
学生がライブでやるにしても、コピーしやすい曲という点も人気の理由でしょう。
演奏力
そして気になるマイヘアの演奏力です。
ライブを見て、個人的に一番印象に残っているのが「ドラム」です。
ドラムの山淳さん、体格いいじゃないですか。
ドラムの音もそのまま。
凄くパワフルで安定感があり、かっこよかったです。
それだけでなく、フィル(ドラムの小技)も多めなんですが、歌い出しを引き立てるフィルなので、自然に体がノッてしまいました。
ベースはそんなに難しいフレーズを弾いていないものの、曲の低音をしっかり弾いているのでバスドラと共鳴し、曲の枠組みをしっかり作っている印象を受けました。
ベースはFenderのサンバーストですかね?プレイスタイルは、ぴょんぴょん跳ねたり、しゃがんだり、アクロバティックなのに音は安定していたのですごいなと思いました。
そして、ボーカルですが、あのハスキーな声で休むことなく24曲歌い切っちゃう喉の強さにびっくりしました。 本当にいい声でした。
ギターは、力強いストロークから、優しいアルペジオまで、曲にあった演奏でいろんな表現をしていました。 途中、弾き語りみたいなところもありましたが、きれいに奏でて、さすがプロですね。
ファン層
年齢層はとにかく若め!
中高生が8割でした。
周りを見渡しても、30代以上のファンを見つけるのが困難なほど。
そして、女子が多い!という印象を受けました。
人気の理由
ここからは人気が急上昇している理由をマーケティング僕なりに分析してみたことを書いていきます。ここからはあくまで僕の推測です。
マイヘアがさいたまスーパーアリーナでライブをできるほどまで人気になったのには3つのポイントがあります。
それは
- オリジナリティ
- ターゲティング
- ブランディング
オリジナリティ
マイヘアの音楽は、「語りかけるような歌詞」が特徴的です。
ボーカルの歌詞にメロディがない部分が多く、セリフのように早口で語りかけられます。
このようなバンドは他にいるだろうか?
これこそオリジナリティ溢れるバンド、My Hair is Badの個性ある特徴なのです。
ターゲティング
マイヘアの曲の歌詞ですが、「恋愛系」が多いです。
付き合っている時の心情
別れる直前の心情など
リアルな歌詞、リアルな日常の歌詞が 女子中高生の心に突き刺さるのでしょう。
若い世代の女子に向けた共感する歌詞を書く
そしてその若い世代のファン層にターゲットを絞る
これが「ターゲティング」です。
ブランディング
どのような軸(コンセプト)で音楽という幅広いフィールドの上で他のアーティストと戦うのか
マイヘアはこれを「恋愛」にフォーカスし、自分たちのブランディングがしっかりできています。
だからこそ、女子中高生の共感を集め、集客できているのだと思いました。
みなさんの学生の頃の思い出の曲はなんですか?
おそらく青春パンクが1曲はあると思います。
年代的にパンク系ロックは若者なら誰もが聴くジャンルです。そこで上手くマウントを取れているからこそ、若者でファン層を固められます。
マーケティング
「若者」にターゲティングすることの最大のメリットは「拡散力」です。
SNSをつかって広めてもらえるからです。
しかも広告費はタダ
テレビに出なくても知ってもらえるのです。
広告をうたずに宣伝ができてしまうんです。
また、学生はクラスで友達に広めてくれる。
これがもし大人にターゲティングしたのでは、職場ではこのアーティストいいですよなんてなかなか話しませんよね。
これによって同じ世代のファン層の獲得ができているのです。
しかも、このやり方は「拡散スピードが速い」のが特長、感染症のようにあっという間に広まります。
そういう意味で凄く上手いマーケティング戦略だと思います。
まとめ
いかがでしたか。
今回はライブに行った感想に付け加えて、マイヘアというバンドのマーケティング戦略を解説してみました。
「バンドもビジネス」
マーケティングが上手いバンドはあっという間に知れ渡り、売れます。
曲がいいのは大前提ではありますが、バンドをやっている人はここを磨くことで有名になるのも1ヶ月速くなりそうです。
おわり