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【Logic Pro X】ボーカル処理

投稿日:2021年4月12日 更新日:

みなさん、こんにちは。

本日はボーカル処理ということで、ボーカルトラックをオケに馴染ませるための、トリートメントの仕方を解説します。

今回はlogic Pro Xに標準装備されているプラグインで、段階的に3つのエフェクターを使って解説していきます。

使用するエフェクターは以下の3つ
  • EQ(イコライザー)
  • Compressor(コンプレッサー)
  • DeEsser(ディエッサー)

これらのエフェクターを立ち上げ、ボーカルトラックにエフェクトを設定していきます。

イコライザー

まずはイコライザー(Channel EQ)を立ち上げます。

イコライザーとは、音域をカット(削る)/ブースト(増やす)など調整するエフェクターです。今回イコライザーを使用するのは「ローカット」と「ピークポイントのカット」主に不要な音域をカットするのが目的です。

イコライザーがわからない人は、こちらの記事でわかりやすく説明しています。
イコライザーはなぜ必要?【まずは周波数特性を知ろう】

ローカット

低音域の不要な音をカットする、ボーカル処理では必須の工程です。

部屋の反響が少ない(デッド)な環境で録音する場合は問題ないのですが、卓レコなどだと部屋鳴りとか反響音とか、いわゆるノイズによって、超低域部分に不要な成分が含まれていて、いらない音が被っている場合があります。

念のためローカット/HPFしておきましょう。

ピークポイントをカット

次にピークポイントをカットしていきます。
最終的に音圧を上げていった時にハウル原因になるからです。

  1. Q幅を一番狭い状態かつ、GAINをMAXにする
  2. この状態で曲を再生しながら耳障りになる箇所を探す
  3. そのポイントを探しカットする(3箇所くらい)

Q幅を一番狭い状態かつ、GAINをMAXにする

曲を再生しながら耳障りになる箇所をカット

これでイコライザーの設定は完了です。

コンプレッサー

次にコンプレッサーの設定をします。

コンプレッサーは、大きな音を圧縮し、音の大小の差をなくすエフェクターです。

詳しくはこちらの記事で説明しています。
コンプレッサーで音圧上げる方法【音が小さい原因はあなたの知識不足です】

プラグインの、「Dynamics→Compressor」

このコンプレッサーはかなり便利で、同じ設定でVCAコンプやFETコンプ、Optoコンプなどいろんなコンプの違いを聴き分けることができます。

今回はかかり方が割とナチュラルなOptoコンプを使います。(写真上部 一番右)

コンプの設定
  • Threshold(スレッショルド)
  • Ratio(レシオ)
  • Attack(アタック)
  • Release(リリース)
  • Make up(メイクアップゲイン)

この主要5つのパラメータを調整していきます。

それぞれ簡単に説明しておくとこんな効果が得られます。

Threshold(スレッショルド)

この値を超えた音に対して、コンプ(圧縮)をかけます
→再生しながら調整します(後述)

Ratio(レシオ)

「圧縮比」
どのくらいの比率で圧縮するか
→音量差を揃えたいので上げめ(6.0:1)

Attack(アタック)

音が鳴るまでの時間
→真ん中くらい(50)

Release(リリース)

音が残る時間
→かなり長めに設定(1Kくらい)

Make up(メイクアップゲイン)

コンプで音を圧縮すると全体の音量が下がるので、これを上げて補います

■その他の設定
  • AUTO GAIN→OFF
  • Limiter→ON

ボタンひとつで切り替えられます。

それではThreshold値を決めていきます。

Ratio,Attack,Releaseの値を設定したら、曲を流しながら「Threshold」を下げていきます。
→するとコンプがかかり始める

メーターが動き出しますので0からマイナスに動いた分、コンプがかかり、ゲインリダクションしていることがわかります。

なので下がった分を「Make up」を上げ、音量を補えば、コンプの設定は完了です。

ディエッサー

続きまして、「DeEsser」というエフェクターを挿します。
ディエッサーはコンプの仲間で、”さしすせそ”や”たちつてと”などの「刺殺音」と呼ばれる、空気が歯に当たって擦れる音を潰すエフェクターです。

プラグインの、「Dynamics→DeEsser」を選択します。

左側のパラメーターを使い、刺殺音の検知をしていきます。

■DeEsserの設定
パネル左側のDetector部分を見てください。

-Detector-
①Frequency(左上)
②Sensitivity(左下)
Monitorを「Sensitivity」にする

手順はこんな感じです。

  1. ①をMAXの状態で、曲を再生しながら②を上げていく
    これで刺殺音だけ抜き取った音をモニターできます。
  2. 「すっ!」「た!」「つっっ!」という音を聴きましょう。
    Sensitivityはいいところで止めます。
  3. 上げすぎると刺殺音以外も検知してしまうので要注意!!

続いて、刺殺音に対してコンプをかけていきます。

  1. MonitorをOFFにして、Suppressor(右側)のFrequencyをDetectorと同じ値にします。
  2. Strengthを上げていくことで刺殺音にコンプがかかっていきます。
  3. 聴きながらいい感じのポイントを探します。(上げすぎると籠もります)

これで設定完了です。

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