「みなさん、おげ〜んき?」
このMCはてっちゃん!!! L’Arc-en-Cielのベースの人です。
そんなtetsuyaさんといえば、ベースコレクターとしても有名ですよね。
所有するベースは120本を超え、自身のシグネイチャーは楽器屋ではよく見かけるくらいメジャーなブランドになっています。
そんなtetsuyaさんがインディーズ期からレコーディングで愛用している「ZON」ですが、そこらではなかなか目にすることができず、弾いたことがある人も少ないはず。
僕もtetsuyaさんが初期に使用していた 「ZON Legacy Elite Ⅱ」の4弦(全く同じの)を所有していますが、そこらのベースとは全然違います。(僕も昔は機材オタクだったのでいろんな機材を買い漁ってきました。笑)
ZON Legacy Elite Ⅱの特徴
長年レコーディングでtetsuyaさんが使用してきたZONのベースです。
デビュー直前の’93年に入手したそうです。
- ZON Legacy Elite Ⅱ【スペック】
- Body Top:Koa
- Body Back:Alder
- Neck:graphite
- Fingerboard:Phenowood
- Pickups:bartolini custom
- scale:34inch
- peg:SCHALLER(現在はGOTOH)
指板は「フェノウッド」。フェノウッドとはいくつもの層をラミネートした木材を黒く染料と硬化性樹脂をしみこませ、高熱で圧縮したものです。木材自体の伸縮率は極めて小さくなり、一般的な木材とは比べ物にならないほどに高い安定性を持ちます。
Fenderと共通の34インチスケールであり、セット・ネック・ジョイントによりハイポジションでのプレイアビリティは高く、tetsuyaさんのように広範囲に指板を活用するプレイスタイルにはうってつけの仕様となっています。
実際に使用してみて、僕なりに感じたZONの特徴です。
- 音圧が高い
- レコーディングで埋もれない
- サスティーンが長い
- ネックが反らない
- チューニングが狂わない
長所をあげたらキリがないですが、tetsuyaさんが言うように「デッドポイントがない」と感じています。
ネックも細めで弾きやすいんですよ!
そして何と言っても初期型ZONはbartolini製ピックアップbpを搭載しているので音がめちゃくちゃいいです。音一粒一粒の形があると言えば伝わりますか?
これは僕のZONです。
グラファイトネック
ZONベースの特徴のひとつにネック材「グラファイトネック」があげられます。
グラファイトネックらしく素早いレスポンスを持ちながらも、そしてトレブリーな音質を持ちながらもそこに弾きづらさ、聴きづらさは一切ありません。
グラファイトネックの特徴
黒鉛(=graphite・グラファイト)
グラファイトのメリット
- 耐熱・高強度特性
- 熱衝撃耐性
つまり。気温や湿度の変化でネックが反りにくいので、ベースのコンディション維持がすごく楽です。
LAKLANDもネックは強う方ですが、何度かメンテナンスに持っていきますが、ZONは全然平気です。
Fenderはダメですね。カスタムショップでもすぐ反ります。
ZON × tetsuya
そろそろtetsuyaさんの所有するZONを見ていきましょう。
tetsuya所有機材ZON
tetsuyaさんの所有機材のZONはこちらです。
- ❶ ZON Legacy Elite Ⅱ(4弦)
- ❷ ZON Legacy Elite V(5弦)
- ❸ ZON Legacy Elite 519(5弦)
- ❹ ZON Legacy Elite 519 tetsuya Model(5弦)
- ❺ ZON Legacy Elite 519 tetsuya Model Pink(5弦)
インディーズからずっと❶を使用してきましたが、L’Arc-en-Cielのアルバム「KISS」(2006年)から5弦ベースにシフト、それ以来ずっと5弦ベースです。
インディーズから「KISS」以前の曲はほとんどこのZON❶でレコーディングしてきたみたいですよ。
そう言われるともう一度一からベースの音を意識してラルクの曲を聴きたくなりますね。(←オタク)
その後、Creature Creature結成を機に、ZONとエンドースメント契約を結んだこともあり、5弦の所有が多いようです。
❹ ZON Legacy Elite 519 tetsuya Model(5弦)
ZON 5弦のtetsuyaモデルです。
基本スペックから説明します。
- Body Top:Walnut
- Body Back:Spalted Alder
- Pickups:bartolini custom
- Preamp:Polyfusion ZP-2DM
裏面はこんな感じで、ヘッド裏にサイドLEDポジションマークの電池カバーがついています。
ボタン電池を指すとON、抜くとOFFになる、シンプルな後付けLEDです。
指板サイドに透明なチューブが通っているのがわかりますか?(下写真)
ピックアップはbartolini製。
近年のZONのbartolini PUは「bartolini」の文字が
❺ ZON Legacy Elite 519 tetsuya Model Pink
続いて、ZONのtetsuyaモデルPinkについてみていきましょう。
2012年3月に行なわれたニューヨークはマディソン スクエア ガーデン公演の2日前に、ニューヨークに滞在していたtetsuyaさんの手元に届けられたという1本です。
スペックは上と同じです。
サイドポジションマークには後付けLEDが搭載されています。
暗いライブ会場での視認性UPのためですね。
僕も現役バンドマン時代LAKLANDにこの後付けLEDをつけましたが、これが結構高い!3万円くらいするんですよね。
ただのLEDシールです(笑)
断線しやすいので、1箇所だけ光らないなんてこともよくあるようで。
ライブ中は逆に眩しすぎるので、僕は蓄光ポジションマークが好きです。
雑誌掲載記事
参考までに雑誌(ベースマガジン)掲載記事も載せておきます。
ZONエンドースメント契約
2011年10月に長きに渡りレコーディングでメインとして使用してきたベースのメーカーであるZONとエンドースメント契約を結んでいます。
▶︎エンドースメント契約
スポーツ選手や音楽家などの著名な人物と、企業などとの間で結ばれる契約の一種で、企業から報酬が支払われる代わりに、契約した著名人がその企業の商品を使用するという契約のこと。
本人使用機材展示
定期的にESPのお店で本人使用ベースの展示が行われています。
そこでお目にかかれた貴重なベースをお見せしちゃいます。
そのベースがこちら
赤と青ZON Legacyです。
思わずびっくり興奮してしまいました。こんなZONまで所有していたなんて、さすがtetsuyaさんです。
tetsuyaさんの所有ベースを”生で”見たい人のためにESP店舗情報を載せておきます。
定期的、ラルクのライブがあるとよく開催されていますのでぜひ足を運んで、自分の目でご覧になってみてください。
■ESP Museum
〒150-0041
東京都渋谷区神南1-20-16 高山ランドビル3F
開館時間 11:00~19:00 [入場無料]
最後までご覧いただきありがとうございました。
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ベース弦
最後におまけ
tetsuyaさんが使用している「DR HI-BEAMS」を紹介します。
僕も何度か張っていますが、煌びやかな図太いサウンドになること間違いなしです!
■僕の使用機材はこちらの記事で紹介しています。