エフェクターとは一般的に楽器の音を変化させるツールとして認知されています。
一体、どんなものがあるのか、楽器側から接続順に見ていきましょう。
フィルター系
“濾過装置” と訳すことのできるフィルター系は、音の周波数全体の中の一定の帯域をカット、ブーストし、サウンドに変化をもたらします。
主なフィルター系のエフェクターは
2 ワウ
イコライザー(Equalizer)
通称EQ。イコライザーは音声信号の特定の周波数帯域をブースト(強調)したり、カット(減少)させることができます。
音楽プレイヤーやテレビなんかにも搭載されているので一番馴染みがあるのではないでしょうか。
またミックスである音が他の楽器の音とぶつかっている場合、その帯域をカットすることで聴きやすくなったりもします。
非常に重宝するエフェクターなので、ギター、ベースやる人は1つは持っていた方がいいでしょう。
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ワウ(Wah)
ペダルの動きに応じて可変抵抗器が回転し、フィルターのカットオフ周波数が変化することで音色に変化を与えます。
と言ってもピンと来ないと思うので、ペダルを動かすことで、「ワウ、ワウ」とした音が得られると思ってください。
ダイナミックス系
音楽の世界ではダイナミックスとは「強弱法、音力法」という。
つまり、音の強弱に関わるエフェクターです。
2 リミッター
3 エンハンサー
コンプレッサー(Compressor)
コンプレッサーは「音の粒を揃える」エフェクターです。(音の変化はなし)強く弦を弾いた音も、弱く弦を弾いた音も中ぐらいに揃えてくれるのです。
どういうことかというと、コンプをかけることで、演奏した音の強弱のバラツキの幅を縮小させてくれます。
一見、いいように思ますが、強弱を出したいとこにコンプをかけるのは逆に不向きですね。なので使い方が難しいエフェクターだと思います。
王道なのでいうと
・Providence VELVET COMP
Providence / VELVET COMP(VLC-1)
・MXR (Dyna Comp)
【納期未定】MXR M102 DYNA COMP【ギターエフェクター】
コンプレッサーは奥が深いので詳しく知りたい人はこちらからどうぞ。
リミッター (Limiter)
リミッターは、入力音量が予め設定された閾値(スレッショルドレベル)を超えた場合に、その変化を設定した比率(レシオ=圧縮比)で減少させて、ピークのばらつきを一定範囲にリミット(制限)し、抑えてくれます。過大入力を防ぐ目的で使用される。
DAWソフトには必ず付属し、マスタリング等で必ずと言っていいほど使用します。有料プラグインも数多く存在する。
楽器用はたくさん種類はないですが、僕はこれを使用しています。
・MXR limiter (ビンテージ)
ナチュラルなエフェクト(リミット)をかけてくれるので、重宝してます。値段は少し高め。買う価値あり。
エンハンサー (Enhancer)
エンハンサーはあまり馴染みがない人が多いと思います。レコーディング現場では必要不可欠なエフェクターで、効果は簡単にいうと「原音に倍音成分を加えて、音を煌びやか」にしてくれます。
パンチのある音になり、前に出てくるような音になります。
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歪み系
歪み(ひずみ)と読み、外力を加えたときに現れる形状のことで、信号波が元の信号波と等しくない状態を意味します。
ロックできけるあのギターの音は歪み系です。
2 ディストーション
3 ファズ
オーバードライブ (Overdrive)
オーバドライブとは電子楽器から過大な出力電圧が加えられるか、アンプ回路内部で過大増幅に陥った際に回路性能の限界で飽和し出力音が歪んでしまう状態のことです。
ディストーション (Distortion)
オーバードライブと同じ歪みのエフェクターで、オーバードライブよりも歪みが粗く、ハードロック、メタルといった音楽のジャンルで使われることが多い。
ファズ (Fuzz)
ファズも歪みですが、上2つとは、若干異なり、ディストーションよりも音の粒が粗い歪みになる。
モジュレーション系
“揺らし” を意味するモジュレーションは「位相をずらして音に揺らぎを与えるもの」、「音の遅れをうみ出し揺らぎを与えるもの」の2種類に大きく分類されます。
2 フランジャー
3 フェイザー
コーラス (Chorus)
コーラスは空間的な広がりのある音を作るエフェクターであり、設定によっては、ギター2本で弾いているかのような、ステレオ効果、ユニゾン効果が得られる。
・BOSS Chorus Ensemble
世界初のコーラスで有名です。
・Providence ANADIME CHORUS
これは僕も使いましたが、あまり知識がなかった当時でも簡単に欲しい音が作れました。
フランジャー (Flanger)
フランジャーとは元の音声信号とそれを僅かに遅延させた音声信号の干渉により音を変化させるエフェクターです。
・MXR Flanger
買うならこれがいいです。
フェイザー (Phaser)
フェイザーとはリアルタイムの音と位相を変えた音の2つを波の干渉を利用して、音色の連続的な変化を人工的に作り出すエフェクターです。
空間系
いわゆる音に広がりを与えてくれるものです。“残響系” とも呼ばれます。
2 トレモロ
ディレイ (Delay)
ディレイは、わかりやすく言えば〝やまびこ〟の反響効果を電子的に設定できるエフェクターです。
・Providence CHRONO DLY-4
■特徴
- 液晶なので視認性に優れていて、使いやすい。
- ノブが必要最低限で操作性UP
- 音痩せしない
- プリセット2つまで記憶
・Free the tone FT-2Y
■特徴
- 世界初リアルタイムBPMアナライザー機能
- プリセット数99
- 細かな設定可能(MIDI対応)
- プロ愛用者多数
どちらも実際僕が使用している器材です。
CHRONO DLY-4(アナログディレイ)は最初に買いました。初心者には少し使いづらいかもしれませんが、慣れれば快適です。FT-2Yですがこれまたすごくて、MIDI接続ができるので、スイッチャーでプリセット呼び出しできます。本当にプロ使用レベルなので、そこまでの機能が必要な方にはおすすめします。どちらも繋ぐだけで音がきれいになります。
トレモロ(Tremolo)
トレモロとは音量を周期的にリズミカルに変化させるモジュレーションエフェクターです。
・BOSS TR-2
なんかが有名です。